[kaiwa1]休職しても給料が入らないと困るなー[/kaiwa1]
[kaiwa1]保障とかあるって聞いてるけど実際いくら位なんだろ?[/kaiwa1]
[kaiwa6]傷病手当金が健康保険から支給されるよ。
でも、給料満額ではないよ。[/kaiwa6]
私はパワハラが原因で、精神疾患(適応障害)に罹り休職しました。
その時に健康保険から傷病手当金の支給の受け取れる金額が少なすぎて大変だったので、その経験をまとめました。
- 【目次】
- 傷病手当金を申請しよう
- 手元に残るお金が少なすぎる問題が発生します
- お金の流れを整理するチャンスです
- まとめ
正直、私は見込みが甘く、思っていたより経済面でのインパクトが大きかったです。
会社からは「今までの給料の2/3が健保から支給されるよ」とだけ聞いていたので、自分の手元に2/3が残るもの思っていました。
実際は「もっと少なくなるよ」という事の認識を正しくもってもらいたいです。
この記事を読んで、休職中の生活費をイメージしてください。
傷病手当金を申請しよう
私のように病気で休養する場合、多くの人は先程も伝えたように健保の“傷病手当金”が支給されます。
(大手企業などでは+会社独自で手当金が支給されるようですね。羨ましい)
ただし、こちらは申請制で「本人」「医師の証明」「事業所の証明」の3点が必要になります。
私の所属していた会社では以下の流れで申請しました。
ここで注意したいのはお医者様に証明してもらう期間に
未来日付を書くことができない点です。
具体的には「労務不能と認めた期間の終了日」と「医師の証明日」が逆転してはいけません。
例えば令和2年2月1日から3ヶ月休職(令和2年4月30日まで)の場合、初めての申請書の「医師の証明」は以下のようになります。
○病院に行く日が令和2年3月1日の場合。
「労務不能と認めた期間」令和2年2月1日~令和2年2月29日
「医師の証明日」令和2年3月1日
これが正しい申請です。
ですので、病院の予約は休職開始から1ヶ月後の日付を意識してください。
もちろん以降であれば構いませんが、申請が遅れるとその分支給も遅れます。
[kaiwa6]私は、翌月2日に病院へ行って「1日から末日」としました[/kaiwa6]
病気の場合の休職に関しては、事前に休職開始日の指示が診断書で提示されているので、申請については難しいということはないと思います。
手順に沿って申請を進めましょう。
手元に残るお金が少なすぎる問題が発生します
実はここが今回最もお伝えしたい部分になります。
私の場合だと手取りが約半分になりました。(特に最初の月が厳しかった)
そのカラクリをご紹介します。
まずこの式を御覧ください。
一日あたり支給額= |
【支給開始日の以前12ヵ月間の各標準報酬月額を平均した額】(※)÷30日×(2/3) |
支給額= |
一日あたり支給額×労務不能日数 |
はい、よくわかりませんね。
標準報酬月額自体は保険関係では当たり前のように使われているもので、皆さんの健康保険料の算出のときにも使われているものです。
そこを深堀りすると話が逸れてしまいますので、ここでは具体的に数字でシミュレーションしてみたいと思います。
たとえば、以下は月給手取り20万円の想定です。
例)毎月手取り20万円(総支給25万5千円)、労務不能期間25日の場合
12ヶ月平均標準報酬月額:260,000
一日あたり支給額:5,780
支給額:144,500=5,780×25
ということで、支給額が144,500円となりました。
毎月手取り20万円でしたが、単純に2/3すると13,333になるのでちょっと増えてますね。
しかも、初回の申請を想定して労務不能期間を25日にしていますので、2回目以降はもう少し増えるはずです。
ここまで見ると思ったより悪くなさそうですね。
しかし、この先に落とし穴があります。
普段もらっている給料からは社会保険料などが総支給から引かれて支給されています。
ですので上の例でいうと、“手取り”20万円と言っています。
ですが、傷病手当金はそういった今まで予め引かれていたものは引かれていない状態で支給されます。
社会保険料などについては別途支払わなければなりません。
※ここについては復帰まで会社に立替えてもらうように申告することができます。
が、療養期間が長ければそれだけ立替金も大きくなる点に注意です。
社会保険料などについては最終的にはご自身の過去の給与明細(控除の欄)を確認してもらいたいところですが、地域差と扶養状況により変わりますが大都市のある都道府県で独身だった場合、45,000円ほどのようです。
先程試算した支給額が144,500円ですので、そこから45,000円を支払うと手元に残るのは
「144,500-45,000=99,500円」
になってしましました。
日頃、家計簿をつけている方はもちろん、そうでない方も衝撃だったのではないでしょうか?
毎月20万円でやりくりしていたのに、いきなり10万円以下になってしまいました。
参考までに翌月以降の計算をしてみると労務不能30日:5,780×30=173,400
社会保険等は変わらないので、173,400-45,000=128,400
となります。
もちろんこの試算は相当ざっくり出していますので、ぴったりこの通りにはなりません。
しかし、程遠いわけではないと思います。
社会保険料など、としてきましたが主な内訳をこうです。
健康保険料(介護保険)+厚生年金+住民税
全ての費用に地域差があり、さらに住民税は扶養状況により差があります。
お金の流れを整理するチャンスです
辛いようですが、お金が少なくなると嘆いていても事実は変わるものではありません。
もし、いま休職前であれば少しだけ対策はあります。
私は以下のような対策をしました。
・休職1ヶ月前のクレジットの支払いを現金に
・貯蓄内容の把握
・月の収支の洗い出し
・不用品の整理
これらの対策を行った結果、なんとか貯金を切り崩すことなく心穏やかに療養できています。
休職1ヶ月前からクレジットの支払いを現金に
私の場合はコレが一番効果がありました。
というのも普段からクレジット支払い比率が高かったんですね。
休職1ヶ月前からクレジットの支払いを極力減らしたことで翌月の支払いが60%ほど抑えられました。
貯蓄内容の把握
普段あまり見直ししていなかった貯蓄についても一度洗い出しました。
なんとなく積み立てていた貯蓄が少しはあったので、いざという時にこれだけあると把握することで精神的に余裕が出ました。
一応、現金化の手順と期間も確認しました。(私の商品は現金になるまで2週間ほど掛かりそうでした)
月の収支の洗い出し
こちらは特に食費と交際費について見直しました。
使用するお店を変えたり、クーポンアプリの有無、キャッシュレス決済の活用などです。
また、携帯料金のプランを見直しました。
賃貸にお住まいであれば更新料の積立はしっかりしておいたほうがいいかもしれません。
また、水道光熱費に関しては今後、自宅にいる時間が長くなることが想定されるので、従量分の増加額を予測して試算しました。
不用品の整理
以前から気になっていたメルカリに登録し、以前収集したコレクションを処分し始めました。
思っていたより簡単に出品・梱包・発送までできるのでお小遣い稼ぎにオススメです。
メルカリを始めるにあたって売上が傷病手当金の支給に影響しないか調べました。
以下、支給要件です。
- 病気やケガで療養中である
- 仕事に就けない(労務不能)
- 4日以上仕事を休んでいる
- 給料の一部または全部が支払われない
要は療養中だから会社から給料もらってないよね?ってことです。
ですので、要件に引っかからないかなと思います。
アルバイトは2.と3.に引っかかるのでNGです
メルカリは基本OKですが、売上が高額になる場合は所得税の申告が必要になる場合があります。
課税対象の譲渡益が20万円を超えると所得税の課税対象になりそうです。
詳しくはメルカリのガイド(https://www.mercari.com/jp/help_center/article/97/)と最寄りの税務署へ問い合わせをしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。生活費についてイメージできたでしょうか。
まとめます。
- 傷病手当金の申請は1ヶ月後
- 手取りが大幅に少なくなります
- 生活費の見直しをしましょう
正直厳しいですが、きちんと療養するためにも不安な点は明確にして、できるだけ穏やかに過ごせるようにしましょう。
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